イラスト依頼のトラブルを防ぐ方法|依頼者が失敗しないための実践ガイド

イラスト 依頼 トラブルと対策

イラストのご依頼を頂くと、「ご依頼者様は、少なからず不安を感じながら、個人のイラストレーターにお問い合わせしてくださっているのだろうな」と感じる時があります。

taka

だからこそ、安心していただきたいという想いで対応しています。

ご依頼者が安心してイラストを依頼できる環境を整えることは、イラストレーター側の大切な役割です。
同時に、イラストレーターの立場からお伝えできる「依頼で失敗しない方法」もあるのではないかと考え、この記事を書くことにしました。

実際、イラスト依頼では次のようなトラブルが起こることがあります。

  • イラストを依頼したら、思っていたものと全然違った
  • 修正をお願いしたら、追加料金を請求された
  • 途中から連絡が取れなくなった
  • 予定の納期日に納品されなかった

特に、はじめてイラストを依頼する方や、個人のイラストレーターに依頼するのが初めての方は、不安を感じやすいのではないでしょうか。

この記事では、イラストを「依頼する側」の視点に特化して、

  • よくあるイラスト依頼のトラブル事例
  • なぜトラブルが起きてしまうのか
  • 事前にトラブルを防ぐための対策

イラストレーターとしての経験に基づいて分かりやすく解説します。

※「イラストレーター側のトラブル」については、以下の記事で詳しく解説しています。

目次

イラスト依頼でよくあるトラブル(依頼者側)

yama

イラストレーターに依頼した時にトラブルに巻き込まれることって多いのかな?

taka

正直に言うと、トラブル自体は決して多いわけではありません。
ただ、依頼者とイラストレーターの間で認識のズレがあると、
思わぬトラブルにつながってしまうことがあります。

ここでは、依頼者側が実際に直面しやすい代表的なトラブル事例を紹介します。

イメージと違うイラストが納品された

「完成したイラストを見て、正直ガッカリしてしまった」
これはイラスト依頼で最も多いトラブルです。

taka

イラストレーターとして活動している私自身も、すべてのご依頼者様を必ず満足させられているとは言い切れません。
納品後の反応を見て、「もしかしたらガッカリさせてしまったのではないか」と感じることもあります。

実際には次のようなケースがよくあります。

  • 思っていたイメージと違う
  • キャラクターの表情がイメージと合わない
  • 世界観やタッチが好みと違う

依頼者としては十分に説明したつもりでも、言葉だけでイラストのイメージを正確に共有するのは、とても難しいものです。

「かわいい」「シンプルな感じで」「大人っぽい色使いで」などの表現は、人によって受け取り方が大きく異なります。
そのまま制作が進んでしまうと、完成時に「思っていたのと違う」というズレが表面化し、トラブルにつながってしまうことがあります。

イメージ違いの納品を防ぐ対策

ここからは、イメージ違いの納品でガッカリしないために、依頼者側で出来る対策を解説します。

イラストレーターのポートフォリオを確認する

イラストレーターに依頼するきっかけは、SNSの投稿や、スキル販売サイトのメニュー画像であることが多いと思います。

SNSやスキル販売ページの一部の画像だけでは、イラストレーターの実力・得意なテイスト・センス・表現の幅までは把握しきれません。

ポートフォリオサイトを確認することで、「この人に依頼すると、どんなイラストが仕上がるのか」というイメージが、より具体的になります。

もしポートフォリオサイトがない場合は、SNSにイラスト投稿が多く、作風が安定しているイラストレーターを選ぶのがおすすめです。

参考画像を用意する

言葉やニュアンスだけではイメージの共有が出来ない場合もあります。

そのため、

  • イラストレーター本人のポートフォリオの中から近いイメージのイラストを選ぶ
  • 無ければ、他のイラストレーターの作品を参考画像として用意する

といった方法が効果的です。

yama

他のイラストレーターさんの作品を、参考イメージで出すのは失礼にならないかな?

taka

人によるところもあるけど、
私は依頼者様のイメージが明確になるので、まったく気にしません。

どうしても不安な場合は、参考画像を送る前に
「他のイラストレーターさんの作品を参考イメージとしてお出ししても大丈夫ですか?」
と一言確認すると安心です。

認識のズレを減らすためには、視覚的に共有することがとても重要です。

依頼内容は箇条書きで整理する

本来はイラストレーター側がヒアリングシートを用意すべきですが、
依頼者側でも「文章」より「箇条書き」で内容を整理しておくと、やり取りがスムーズになります。

【項目例】

  • 使用目的・媒体(SNSアイコン・サムネイル・グッズデザインなど)
  • イラストの内容・点数
    (ポーズ・構図・性別・年齢・髪型・服装・表情・要素として入れたいものetc)
  • 画像サイズ・解像度
  • 納品形式(ご希望あれば):JPEG / PNG / PSDなど
  • 納期
  • ご予算

画像サイズや納品形式など、よく分からない項目があれば、使用用途を伝えたうえで、イラストレーターに相談して問題ありません。

修正をお願いしたら追加料金を請求された

「修正をお願いしたら、追加料金を請求された」
修正に関するトラブルも、イラスト依頼ではよくあるケースです。

依頼者としては、「納得いくクオリティのイラストを納品してほしいから修正をお願いしているのに、なぜ追加料金がかかるの?」と感じてしまうのも無理はありません。

実際には、次のような状況で戸惑う方が多いです。

  • 修正は追加料金がかかると言われた
  • 何度か修正をお願いしたら、これ以上は対応できないと言われた
  • 何回まで無料で修正してもらえるのか分からなかった
  • 「ほぼ描き直しになるため対応できない」と断られた

こうしたトラブルの多くは、事前に修正に関するルールを確認していなかったことが原因です。

イラストレーターによっては、単価を抑える代わりに

  • 修正を別料金にしている
  • 無料修正の回数を少なめに設定している

といったケースもあります。

また、依頼者側は少しの修正を依頼したつもりでも、イラストレーター側では想像以上に作業量が増えることも少なくありません。

taka

特に、清書の段階に入ってからの大きな修正は、イラストレーターにとっては「描き直しに近い作業」になります。
そのため、清書後は色味の調整や軽微な修正までしか対応できない場合が多く、構図やポーズなどの大きな修正は、ラフの段階で固めておくことが重要です。

修正対応トラブルを防ぐ対策

ここからは、修正に関するトラブルを防ぐために、依頼前に確認しておきたいポイントを解説します。

修正回数を事前に確認する

修正回数をめぐるトラブルは、イラスト依頼では特に起こりやすいポイントです。

イラストレーターによって、

  • 無料で対応してもらえる修正回数
  • 追加料金が発生するタイミング

は異なります。中には修正回数を設けていないイラストレーターもいます。

そのため、依頼時に
「修正は何回まで無料で対応してもらえますか?」
と確認しておくことで、後々のトラブルを防ぎやすくなります。

一般的には、2〜5回程度を修正回数として設定しているイラストレーターが多い印象です。

修正できる範囲を確認する

はじめて依頼する場合や、不安がある場合は、「修正の範囲」についても確認しておくと安心です。

私の場合は、以下の修正範囲をご案内しています。

ラフ段階ラフの修正は構図やポーズの変更など大きな修正も可能ですが、その後の清書段階になりますと、色の変更や微調整までとなります。
清書(線画・着色)色の変更や細かな調整など、軽度な修正が中心

各制作工程で、「どこまで修正してもらえるのか」が分かっていると、依頼者側も修正指示を出しやすくなり、認識のズレを防ぐことができます。

途中から連絡が取れなくなった

イラスト制作の途中で、それまでやり取りしていたイラストレーターから急に返信が来なくなるケースもあります。
これは依頼者側にとっても精神的な負担が大きいトラブルです。

「忙しいだけかもしれない」と思って待っていたら、数日・数週間と時間が経ち、進捗が分からないまま不安だけが増えてしまうという状況です。

taka

このような状況にしてしまうのは、「イラストレーター」として仕事を受ける以前の問題です。

ただしこのようなトラブルは、必ずしも悪意があるとは限らず、

  • 制作スケジュールが立て込んでいる
  • 体調不良や私生活の事情
  • メール・DMが届いていない、見落としなどの原因

など事情が分からないまま音信不通になることもあります。

yama

それでも事情がある場合は、イラストレーターが事前に連絡するのが当然です。依頼者側も不安なままだし、スケジュールの予定もあります。

依頼者側としては納期や公開予定がある以上、連絡が取れない状態が続くのは大きなリスクになります。

連絡トラブルを防ぐ対策

taka

この状況が起きてしまってからでは対応も難しくなります。
トラブルを防ぐためには、事前の取り決めと確認がとても重要です。

まず依頼時に「主な連絡手段」と「返信の目安」を、確認しましょう。

例として

  • どの連絡方法が都合良いか?→メール/SNSのDM/LINE/Chatworkなど
  • 返事はどれぐらいで来ますか?→通常は〇日以内に返信する
  • 事情で返信が遅れる場合は一言連絡頂けますか?

といった確認です。
あらかじめ目安が分かっていれば、「もう少し待つべきか」「確認した方がよいか」を判断しやすくなります。

またイラストレーターから制作スケジュールの提示がない場合は、制作開始前に出してもらいましょう。

  • 全体の制作工程の流れ(簡易的なもので可)
  • ラフ提出の予定日
  • 清書完成の予定日

上記が分かるだけで、途中で連絡が空いても不安にならずに済みます。

それでも返信がない場合は、感情的にならず、状況確認の連絡を送ることが大切です。
メールの他、SNSのDMも分かればそちらにも送りましょう。

個人依頼が不安な場合は、実績や評価が確認できる「ココナラ」などのプラットフォームを利用するのがオススメです。万が一のトラブルも、運営側が入って対応してもらえるので安心です。
安心して依頼できる環境を選ぶことも連絡トラブルを避けるポイントになります。

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予定の納期日に納品されない

「この日に使う予定だったのに、間に合わなかった」
納期に関するトラブルも、イラスト依頼では決して珍しくありません。

taka

特に、SNSや動画投稿・Web公開・印刷物・イベント告知など、
スケジュールが決まっているイラストの場合、
納期遅れはそのまま大きな損失につながることもあります。

こうしたトラブルは、イラストレーター側のスケジュール管理が原因になることもありますが、

  • 納期が「〇月中」「でき次第」など曖昧だった
  • 制作工程や制作スケジュールが共有されなかった
  • 修正に予想外に時間がかかった

といった、進行の見えにくさから起こるケースが多いです。

進行スケジュールが分からなければ、制作途中で遅れが発生していることも分かりません。
依頼者側がそれに気づくのは「納期直前」や「納期当日」になってしまいます。

結果として、予定していた公開日や使用日に間に合わず、スケジュール変更を余儀なくされることもあります。

納期トラブルを防ぐ対策

taka

納期に関するトラブルを防ぐためには、「納品日」はもちろん、
「制作スケジュール」まで確認することが大切です。

まず、「いつまでに完成すれば問題ないのか」具体的な納品日を明確に伝えるようにしましょう。

そのうえで、イラストレーターに簡単な制作スケジュールを立ててもらうと安心です。

具体的な項目として

  • 全体の制作工程の流れ(簡易的なもので可)
  • ラフ提出の予定日
  • 清書完成の予定日

など、シンプルなものでよいので制作スケジュールを共有できると安心です。

制作スケジュールがあることによって、途中で確認することができれば、

  • 進捗の遅れに早めに気付ける
  • 依頼者側も、修正依頼が可能な時間的余裕を把握できる

など、大きなトラブルになる前に調整がしやすくなります。

またご依頼時に、「この日までに必要なので厳守してほしい」「多少前後しても問題ない」など、納期の優先度を伝えておくことも重要です。

イラストレーター側もスケジュール調整や対応判断がしやすくなり、結果的に双方にとって安心して進められます。

商用利用や利用範囲でトラブルになる

納品後に起こりやすいのが、商用利用二次利用に関するトラブルです。

  • 商用利用できると思っていたら、実はNGだった
  • SNS用として依頼したイラストを、Webサイトや広告にも使ったら注意された
  • 二次利用について、依頼者とイラストレーターの認識が食い違っていた

これらは、依頼時に想定していなかった利用方法が原因で起こることが多いトラブルです。

イラストの著作権は、基本的にイラストレーターに帰属します。
そのためイラストをどのように使うのかは、事前にイラストレーターへ利用目的を伝えておく必要があります。

またイラストレーターが把握していない媒体で使用されることで、他案件と競合してトラブルに発展するケースもあります。

taka

イラストレーターが受ける案件によっては、「競合他社の依頼を受けないこと」が条件になっている場合もあります。
利用範囲を正確に共有していないと、思わぬ問題につながることがあります。

利用目的や使用範囲を曖昧にしたまま依頼してしまうと、納品後に「聞いていなかった」といった認識のズレが生まれやすくなります。

その結果、追加料金の発生や使用制限、最悪の場合は使用停止を求められるなど、依頼者にとっても負担の大きいトラブルになってしまうことがあります。

商用利用・利用範囲トラブルを防ぐ対策

商用利用や利用範囲のトラブルを防ぐためには、「どこで・どのように使うのか」を事前に説明しておくことが大切です。

依頼時には、次の点をできるだけ具体的に伝えましょう。

  • 使用予定の媒体(SNS、Webサイト、広告、印刷物など)
  • 商用利用の有無
  • 二次利用・別媒体への流用の可否

「今はSNSだけだけど、将来的にグッズにして販売するかもしれない」など、可能性のある利用方法もあらかじめ伝えておくと安心です。

また、不明な点があれば「この使い方は問題ありませんか?」と事前に確認しておくことで、納品後の注意や追加費用といったトラブルを防ぎやすくなります。

利用範囲を最初にすり合わせておくことで、依頼者・イラストレーター双方が安心してイラストを使用できます。

依頼前チェックリスト(保存推奨)

  • 参考画像を用意した
  • 使用目的・媒体を伝えた
  • 依頼内容を箇条書きにまとめた
  • 修正回数・修正範囲を確認した
  • 制作スケジュールを共有してもらう
  • 商用利用・二次利用を確認した
taka

この6点を押さえるだけで、トラブルの大半は回避可能です。

まとめ(イラスト依頼のトラブルは「事前の確認と準備」で防げる)

イラスト依頼のトラブルは、決して「どちらかが悪い」から起こるものばかりではありません。

多くの場合は

  • イメージの捉え方の違い
  • 修正や納期に関する認識のズレ
  • 利用目的・利用範囲の確認不足

といった、事前のすり合わせ不足が原因で起こります。

特に、初めてイラストを依頼する場合は、「何を伝えればいいのか分からない」「聞いていいのか不安」と感じることも多いと思います。

taka

イラストレーターにとって、依頼者のイメージや使用目的を正確に知ることは、とても大切なことです。

前項の「依頼前チェックリスト」の内容を一つ一つ確認することでトラブルを防ぐことに繋がります。

安心してイラストを依頼し、お互いに気持ちよく制作を進めるためにも、分からないことは遠慮せず、事前に確認することを大切にしてみてください。

この記事が、これからイラストを依頼する方の不安を少しでも減らし、納得のいくイラスト制作につながれば幸いです。

taka

もしよろしければ、私もご依頼を承っております。
是非ポートフォリオサイトをご覧ください。

\taka.studio ポートフォリサイト/

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